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■社会保険労務士試験勉強の雑感




■効果的な問題集の活用法

社会保険労務士試験の受験生の中には、問題集というと解くものと思っている方が多いです。

でも、社会保険労務士試験の学習を始めたばかりの初期段階においては、社会保険労務士の本試験レベルの問題集を解いてみてもほとんど正解できないと思います。

そして、問題集を解いても全然意味がわからいと、だんだん辛くなってきて問題を解くのをやめてしまったり、もしくは社会保険労務士試験の勉強自体をやめてしまうことにもなりかねません。

また、気合を入れて解き続けても、間違いだらけで、結局解説を何度も読むことになります。

なので、社会保険労務士試験の勉強を始めたばかりの初期段階では、問題集をインプット用教材として使用し、最初から問題と解説を読んでいく方法をおすすめします。

この方法は、社会保険労務士受験用テキストを精読するより、問題と解説を読んでいくほうが常に考えながら読むので、「眠たくならない」というメリットもあります。(笑)

また、問題と解説を読むことによって、問題から答えを導く考え方を学ぶことができ、社会保険労務士の本試験で問われる可能性のある解法パターンのストックを増やしていくことができます。

社会保険労務士試験の本試験で問われる可能性のある解法のパターンを覚えてしまうと問題を読んだ瞬間に、「ここで引っ掛けてくるな?」と予測しながら問題を解けるようになります。

よって社会保険労務士試験の本試験では、短時間で問題が解けるようになります。

まあ、社会保険労務士受験用テキストを読んだだけでは、解法のパターンは身につきにくいと思います。(身につかないといったほうが正しいかもしれません。)

例えば、「請負契約で働く者は、労働基準法上の労働者に該当することはない。」という問題があるとします。

社会保険労務士受験用テキストには労働者の定義として、「職業の種類を問わず、事業又は事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。(労働基準法第9条)」 と書かれていますが、ここから「請負労働者はどうなの?」という答えを導くのは難しいと思います。

でも、問題の解説に「労働者の定義は、職業の種類を問わずに雇用実態で判断される。」と書いてあれば、「別に請負契約でも実態で判断するんだ」と理解できますね。

このパターンの解法を理解しておけば、類似問題として「完全歩合制で働く者は?」という問われかたをしても、自信をもって答えを導けるようになります。

具体的な方法論としては、まず、社会保険労務士受験用テキストを読んで全体像を把握した後は、問題集をどんどん読んでいきましょう。

おすすめは一問一答式の問題集で、肢ごとに検討してくのがいいと思います。

問題と解説がすぐ近くにある問題集ならいいんですが、問題と解説が別になっているタイプの問題集の場合は、問題文に問題を解くための必要な知識を書き込んでしまってから、どんどん読んで理解していきます。(解説を欄外のすべて書き込む必要はないと思います。自分にとって必要な部分のみ書いていけばいいと思います。)

最初は基礎的な問題集から初めて、次に過去問題レベルの問題集を読んでいきます。

そして、後は社会保険労務士の本試験レベルの問題集(形式も5択のやつ)を解いていきます。

この段階までくると、問題集を読む方法ではなく、初めてみる問題が解けるかチェックするために解いていき、間違った問題だけしっかり復習します。(正解しても偶然正解した問題は当然復習しなければなりません。)

この方法を勉強法で質問してきた方にアドバイスすると、「問題集だけやっていると、全然やっていない項目ができそうで不安だ」といわれることがあります。

その不安は最もだと思いますが、この要領で問題集をどんどん潰していけば、合格に必要な知識はつくと思います。(少なくとも私は大丈夫でした。)

社会保険労務士試験は合格するのに満点は必要ありませんし、例え社会保険労務士受験用テキストを完璧にしても全く聞いたこともないような問題が出題される可能性もあります。

最後の仕上げとして、社会保険労務士受験用テキストをさっと読むときに知らない箇所がでてきたら、チェックしておけばよいと思います。

  

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