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■社会保険労務士試験勉強の雑感




■記憶についての雑感

社会保険労務士試験の勉強は、丸暗記ではなく、理解して覚えることが必要です。

それに、機械的に覚えていく丸暗記は辛いです。
私も大学受験時代に英単語をガンガン覚えようと、無理に詰め込みましたが、すごく辛かったのをいまでも覚えています。(笑)

ちなみに、覚えることを否定しているんでなく、丸暗記するのではなく、あくまで、「理解しながら覚えていく」という点には注意してくださいね。

何度も言ってることですが、問題をみて、「この問題がここがひっかけどころだな」とうパターンを覚えてしまうのが効果的です。

社会保険労務士試験の択一問題の場合は、問題を見た瞬間に条件反射的に解答がわかるように勉強(トレーニングといったほうがわかりやすいかもしれません)することがポイントだと思います。

しかし、細かい数字(取得届の提出期限など)や安全衛生法の特定機械の名前などは、「理解して覚える」よりも単純に丸暗記してしまったほうが良いこともあります。
このタイプの問題は知らなければ完全にアウトなんで、「単純に覚えておく」必要があります。

私も「一回で覚えれたらな〜」、「俺は頭が悪いんだ!」と思ったことが何度もあります。
※細かい数字などは、単語カードにして、隙間時間で覚えていきました。

でも、理解して覚えるべきところは、理解していたので、単に暗記する箇所は少なくなっていましたが・・・。

なので、ここでは、記憶についての雑感を書いてみます。(興味がある方だけどうぞ!)

まず、記憶にしくみです。

目や耳から入った情報は、脳の頭頂葉から側頭葉に入り記憶となり、人間の記憶には、次の3種類があるそうです。

1.瞬時記憶
2.短期記憶
3.長期記憶

瞬間記憶とは、数秒で消えてしまう記憶です。

瞬間記憶のうち、情報を残すという判断が加わった場合は短期記憶となります。

そして、短期記憶のうち特に重要と判断されたものが、ほぼ永久に保存される長期記憶となります。

ちなみに、長期記憶にならなかった短期記憶は、記憶の情報回路を巡っているうちに刺激が弱まっていき、消滅してしまうそうです。

以上のことから、試験で役立つ記憶にしようと思えば、なんとしても「長期記憶」にする必要があります。

まあ、試験直前に丸暗記して短期記憶のまま、本試験を受ける方法もありそうですが、学生の定期試験ならともかく、社会保険労務士試験の場合は範囲が膨大なんで、不可能だと思います。(笑)

では、どうして長期記憶にするのが効果的なんでしょう?

私個人は、一部特別な能力をもった天才を除き、短期記憶になった情報を何度も復習することにより、脳に刺激を与え、その反復刺激によって長期記憶にする以外ないと思います。

記憶力が余りよくないと自負している私の方法ですが、(なので、大部分の方には役立つと思います)まず覚えるべき個数をしっかり頭に叩きこみます。

例えば、「特定機械は何個」という具合にです。

そして、その日のうちに全部覚えてしまい、翌日以降に思い出す訓練をします。

ポイントは最初に全部覚えるということです。

100個覚えるべきものがある場合に10個づつ10日で覚えるよりも、1日で100個を覚えて、9日間復習するほうが効果的だと思います。

この作業は、有名な心理学者のエビングハウスの忘却曲線でも証明されていますね。

エビングハウスは、自ら無意味な音節を記憶し、その再生率を調べ、忘却率を調べたそうです。

結果なんですが、次のようになったそうです。

20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後(7日間後)には、77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後(30日間後)には、79%を忘却し、21%を覚えていた。

覚えてからしばらくは急速に忘れるが、1日以上だと忘れる率はそんなに変わらないようですね。まあ、1年後の結果だとほとんど0なんでしょうが・・・。

参考文献
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

  

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