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トップページ過去問研究室(一般常識) 令和1年一般-第8問(高齢者医療確保法)
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■令和1年一般-第8問(高齢者医療確保法)

高齢者医療確保法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(A)後期高齢者医療広域連合は、生活療養標準負担額を定めた後に勘案又はしん酌すべき事項に係る事情が著しく変動したときは、速やかにその額を改定しなければならない。

(B)厚生労働大臣は、指定訪問看護の事業の運営に関する基準(指定訪問看護の取扱いに関する部分に限る。)を定めようとするときは、あらかじめ後期高齢者医療審査会の意見を聴かなければならない。

(C)指定訪問看護事業者及び当該指定に係る事業所の看護師その他の従業者は、指定訪問看護に関し、市町村長(特別区の区長を含む。)の指導を受けなければならない。

(D)後期高齢者医療広域連合は、被保険者が療養の給付(保険外併用療養費に係る療養及び特別療養費に係る療養を含む。)を受けるため病院又は診療所に移送されたときは、当該被保険者に対し、移送費として、厚生労働省令で定めるところにより算定した額を支給する。この移送費は、厚生労働省令で定めるところにより、後期高齢者医療広域連合が必要であると認める場合に限り、支給するものとする。

(E)後期高齢者医療広域連合は、被保険者の死亡に関しては、あらかじめ中央社会保険医療協議会の意見を聴いて、葬祭費の支給又は葬祭の給付を行うものとする。ただし、特別の理由があるときは、その全部又は一部を行わないことができる。



■解説

(A)誤り
高齢者医療確保法75条3項
厚生労働大臣は、生活療養標準負担額を定めた後に勘案又はしん酌すべき事項に係る事情が著しく変動したときは、速やかにその額を改定しなければならないことになっている。
よって、「後期高齢者医療広域連合」とした問題文は誤りとなる。

(B)誤り
高齢者医療確保法79条3項
厚生労働大臣は、指定訪問看護の事業の運営に関する基準(指定訪問看護の取扱いに関する部分に限る。)を定めようとするときは、あらかじめ中央社会保険医療協議会の意見を聴かなければならないことになっている。
よって、「後期高齢者医療審査会」とした問題文は誤りとなる。

(C)誤り
高齢者医療確保法80状
指定訪問看護事業者及び当該指定に係る事業所の看護師その他の従業者は、指定訪問看護に関し、厚生労働大臣又は都道府県知事の指導を受けなければならないことになっている。
よって、「市町村長(特別区の区長を含む。)の指導」とした問題文は誤りとなる。

(D)正解
高齢者医療確保法83条
後期高齢者医療広域連合は、被保険者が療養の給付(保険外併用療養費に係る療養及び特別療養費に係る療養を含む。)を受けるため病院又は診療所に移送されたときは、当該被保険者に対し、移送費として、厚生労働省令で定めるところにより算定した額を支給することとされているが、この移送費は、厚生労働省令で定めるところにより、後期高齢者医療広域連合が必要であると認める場合に限り、支給するものとされている。
よって、問題文は正解となる。

(E)誤り
高齢者医療確保法86条1項
後期高齢者医療広域連合は、被保険者の死亡に関しては、条例の定めるところにより、葬祭費の支給又は葬祭の給付を行うものとされているが、特別の理由があるときは、その全部又は一部を行わないことができる。
よって、「あらかじめ中央社会保険医療協議会の意見を聴いて」とした問題文は誤りとなる。

  

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