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トップページ過去問研究室(一般常識) 平成22年一般-第4問(就業形態の多様化)
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■平成22年一般-第4問(就業形態の多様化)

就業形態の多様化に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は、「平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査(厚生労働省)」を参照している。

(A)就業形態別労働者割合は、正社員が約6割、正社員以外が約4割であるが、正社員以外の雇用形態の労働者のうち、最も多いのは派遣労働者であり、次いでパートタイマー、契約社員の順になっている。

(B)3年前(平成16年)と比べた正社員以外の労働者比率の変化については、「比率が上昇した」事業所の割合が「比率が減少した」事業所の割合を上回っている。

(C)正社員以外の労働者がいる事業所における、正社員以外の労働者の活用理由は、「賃金の節約のため」が最も多く、次いで「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」、「即戦力・能力のある人材を確保するため」の順になっている。

(D)正社員以外の労働者がいる事業所における、正社員以外の労働者の就業形態別の活用理由として最も多い理由は、契約社員では「専門的業務に対応するため」、派遣労働者では「即戦力・能力のある人材を確保するため」、パートタイム労働者では「賃金の節約のため」となっている。

(E)正社員以外の労働者がいる事業所における、正社員以外の労働者を活用する上での問題点は、「良質な人材の確保」、「仕事に対する責任感」及び「仕事に対する向上意欲」が上位の3つを占めている。



■解説

(A)誤り
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査における就業形態別に労働者の割合をみると、正社員が62.2%(前回65.4%)、正社員以外の労働者が37.8%(前回34.6%)となっている。正社員以外の労働者では、パートタイム労働者が22.5%(前回23.0%)、派遣労働者が4.7%(前回2.0%)となっている。
よって、「最も多いのは派遣労働者であり、次いでパートタイマー、契約社員の順」とした問題文は誤りとなる。

(B)正解
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査における、3年前(平成16年)と比べた正社員以外の労働者比率の変化をみると、「比率が上昇した」事業所の割合が13.6%(前回19.1%)で、「比率が減少した」事業所の割合が9.8%(前回8.9%)となっており、「比率が上昇した」事業所の方が多い。
よって、問題文は正解となる。

(C)正解
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査における、正社員以外の労働者がいる事業所について正社員以外の労働者の活用理由(複数回答3つまで)をみると、「賃金の節約のため」が40.8%(前回 51.7%)と最も多く、次いで「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」31.8%(前回28.0%)、「即戦力・能力のある人材を確保するため」25.9%(前回26.3%)の順となっている。
よって問題文は正解となる。

(D)正解
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査における、正社員以外の労働者の活用等について就業形態別にみると、特に契約社員では「専門的業務に対応するため」が43.6%(前回44.9%)と最も多く、次いで「即戦力・能力のある人材を確保するため」38.3%(前回37.9%)、「賃金の節約のため」28.3%(前回30.3%)の順となっている。派遣労働者では「即戦力・能力のある人材を確保するため」が35.2%(前回39.6%)と最も多く、次いで「正社員を確保できないため」26.0%(前回16.9%)、「景気変動に応じて雇用量を調節するため」25.7%(前回26.4%)の順となっている。パートタイム労働者では「賃金の節約のため」が41.1%(前回55.0%)と最も多く、次いで「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」37.2%(前回35.0%)、「長い営業(操業)時間に対応するため」21.7%(前回20.4%)の順となっている。
よって問題文は正解となる。

(E)正解
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査
平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査における、正社員以外の労働者がいる事業所について、活用する上での問題点(複数回答)をみると、「良質な人材の確保」が51.4%(前回49.8%)と最も多く、次いで「仕事に対する責任感」48.3%(前回50.2%)、「仕事に対する向上意欲」37.5%(前回37.4%)の順となっている。就業形態別にみると、ほとんどの就業形態において「良質な人材の確保」と「仕事に対する責任感」を挙げる割合が多い。
よって、問題文は誤りとなる。

  

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