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トップページ過去問研究室(一般常識) 平成27年一般-第10問(社会保障全般)
■社会保険労務士試験過去問研究室




■平成27年一般-第10問(社会保障全般)

次の記述のうち、正しいものはどれか。

(A)「平成24年度社会保障費用統計(国立社会保障・人口問題研究所)」によると、平成24年度の社会保障給付費の総額は108兆5,568億円であり、部門別にみると、「医療」が53兆9,861億円で全体の49.7%を占めている。次いで「年金」が34兆6,230億円で全体の31.9%、「福祉その他」は19兆9,476億円で18.4%となっている。

(B)「平成25年国民生活基礎調査(厚生労働省)」によると、高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯。以下本問において同じ。)における所得の種類別に1世帯当たりの平均所得金額の構成割合をみると、「公的年金・恩給」が68.5%と最も高くなっている。なお、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯のなかで
「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は57.8%となっている。

(C)「平成25年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(厚生労働省)」によると、国民年金の第1号被保険者数(任意加入被保険者を含む。以下本問において同じ。)は、平成25年度末現在で1,805万人となっており、前年度末に比べて3.1%増加し、第1号被保険者数は、対前年度末比において5年連続増加となっている。

(D)「平成26年度後期高齢者医療制度被保険者実態調査(厚生労働省)」によると、平成26年9月30日現在の後期高齢者医療制度の被保険者数は、5,547千人となっており、うち75歳以上の被保険者数は被保険者の79.6%を占めている。

(E)「平成24年度介護保険事業状況報告(厚生労働省)」によると、要介護(要支援)認定者数は、平成24年度末現在で1,561万人となっており、そのうち軽度(要支援から要介護)の認定者が、全体の約83.5%を占めている。



■解説

(A)誤り
平成24年度社会保障費用統計
2012年度の社会保障給付費(ILO基準)の総額は108兆5,568億円であり、対前年度増加額は1兆507億円、伸び率は1.0%である。
社会保障給付費を「医療」、「年金」、「福祉その他」に分類して部門別にみると、「医療」が34兆6,230億円で総額に占める割合は31.9%、「年金」が53兆9,861億円で49.7%、「福祉その他」が19兆9,476億円で18.4%である。
よって、「医療」、「年金」が逆になっており、問題文は誤りとなる。

(B)正解
所得の種類別に1世帯当たり平均所得金額の構成割合をみると、全世帯では「稼働所得」が73.8%、「公的年金・恩給」が19.1%であるが、高齢者世帯では「公的年金・恩給」が68.5%、「稼働所得」が18.0%となっている。
また、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯のなかで「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は57.8%となっている。
よって、問題文は正解となる。

(C)誤り
平成25年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
国民年金の第1号被保険者数(任意加入被保険者を含む)は、平成25年度末現在で1,805万人となっており、前年度末に比べて58万人(3.1%)減少しており、対前年度末比において5年連続減少している。
よって、問題文は誤りとなる。

(D)誤り
平成26年度後期高齢者医療制度被保険者実態調査
平成26年9月30日現在の後期高齢者医療制度の被保険者数は15,547千人となっており、うち75歳以上の被保険者数は15,179千人で、被保険者の97.6%を占めている。一定の障害の状態にあるとして認定を受けた65歳から74歳の被保険者数は367千人となっている。また被保険者の平均年齢は82.3歳となっている。
よって、問題文は誤りとなる。

(E)誤り
平成24年度介護保険事業状況報告
要介護(要支援)認定者(認定者)数は、平成24年度末現在で561万人となっており、うち、第1号被保険者は546万人、第2号被保険者は15万人である。
前年度末現在に比べ、第1号被保険者は31万人(6.0%)増、第2号被保険者は0.2万人(1.4%)減となっている。
認定を受けた第1号被保険者のうち、前期高齢者は69万人、後期高齢者は477万人で、第1号被保険者の認定者に占める割合は、それぞれ12.6%、87.4%となっている。
認定者を要介護(要支援)状態区分別にみると、要支援1:76万人、要支援2:77万人、要介護1:105万人、要介護2:99万人、要介護3:74万人、要介護4:69万人、要介護5:61万人となっており、軽度(要支援1〜要介護2)の認定者が約63.5%を占めている。
よって、問題文は誤りとなる。

  

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