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■平成14年国年-第8問(法令全般関係)

次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(A)妻が遺族基礎年金を受給している間は、子に対する遺族基礎年金の支給は停止される。

(B)夫が保険料を支払わない場合は、妻に連帯して納付する義務が課せられる。

(C)付加年金の額は、老齢基礎年金の繰下げ支給又は繰上げ支給を受けるときは、老齢基礎年金と同様に増額又は減額される。

(D)第1号被保険者に対しては、市町村長から、毎年度、各年度の各月に係る保険料について、保険料の額、納期限等の通知が行われる。

(E)死亡した被保険者に遺族たる子がいない場合、妻は遺族基礎年金の受給権は得られない。



■解説

(A)正解
法41条2項
子に対する遺族基礎年金は、妻が遺族基礎年金の受給権を有するとき(妻に対する遺族基礎年金が所在不明によりその支給を停止されているときを除く。)、又は生計を同じくするその子の父若しくは母があるときは、その間、その支給を停止することになっている。
なお、妻の所在が1年以上明らかでないときは、遺族基礎年金の受給権を有する子の申請によって、その所在が明らかでなくなった時にさかのぼって、その支給が停止され、子に対して支給されることになっている。(法41条の2第1項)

(B)正解
法88条3項
被保険者は、保険料を納付しなければならない。
そして、世帯主は、その世帯に属する被保険者の保険料を連帯して納付する義務を負い、配偶者の一方は、被保険者たる他方の保険料を連帯して納付する義務を負っている。

(C)正解
法46条2項、法附則9条の2第6項
付加年金の受給権者が、老齢基礎年金の繰下げの申出、繰上げの請求を行った場合は、同様に繰下げ、繰上げが行われ、繰下げの申出又は繰上げの請求のあった日の属する月の翌月から支給される。
その場合の付加年金の額は、老齢基礎年金の繰下げ、繰上げと同様の増額率又は減額率によって加算又は減額されて支給される。

(D)誤り
法92条1項
社会保険庁長官は、毎年度、被保険者に対し、各年度の各月に係る保険料について、保険料の額、納期限その他厚生労働省令で定める事項を通知することになっている。
よって、「市長村長」とした問題文は誤りである。

(E)正解
法37条の2第1項
遺族基礎年金の支給を受けることができる妻は、被保険者又は被保険者であった者の死亡当時その者によって生計を維持し、かつ、一定要件に該当する子と生計を同じくしていることが必要となる。
よって、死亡した被保険者に遺族たる子がいない場合は、妻は遺族基礎年金の支給を受けることができない。
なお、被保険者の死亡当時に妻が妊娠していた場合は、その子が生まれた月の翌月から妻に遺族基礎年金が支給されることになる。(法37条の2第2項)

  

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