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■平成18年国年-第8問(法令全般関係)

次の記述のうち、正しいものはどれか。

(A)任意加入により国民年金の被保険者になることができる20歳以上65歳未満の在外邦人が被保険者にならなかった期間は、老齢基礎年金の受給資格期間に算入されない。

(B)老齢基礎年金の繰下げの申出をした場合には、付加年金の支給についても繰下げられるが、付加年金の額は、老齢基礎年金と同率には増額されない。

(C)60歳以上65歳未満の任意加入被保険者は、任意加入期間中であっても厚生労働大臣に老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をすることができる。(一部改正)

(D)老齢基礎年金の全部又は一部につき支給が停止されているときは、その間、付加年金の支給も停止される。

(E)死亡一時金の支給を受けることができる者が、同一人の死亡により寡婦年金を受けとることができるときは、死亡一時金か寡婦年金のどちらか一つをその者の選択により受給できる。



■解説

(A)誤り
法附則5条1項3号、法附則7条1項、法附則9条
在外邦人で20歳以上65歳未満の者は国民年金の任意加入の対象となっている。
なお、任意加入の対象であった期間のうち、任意加入しなかった期間(20歳以上60歳未満の期間に限る)は合算対象期間(カラ期間)として老齢基礎年金の受給資格期間に算入されることになっており、「老齢基礎年金の受給資格期間に算入されない」とした問題文は誤りである。

(B)誤り
法46条
付加年金の支給対象なっている者が、老齢基礎年金の支給繰下げの申出をした場合には、付加年金も同様に繰下げて支給されることになり、支給額についても老齢基礎年金と同じ率で増額されることになっている。
よって、「老齢基礎年金と同率には増額されない」とした問題文は誤りである。

(C)誤り
法附則9条の2第1項
任意加入被保険者については、任意加入期間中は老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をすることができないことになっている。
よって、「任意加入期間中であっても厚生労働大臣に老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をすることができる」とした問題文は誤りである。

(D)誤り
法47条
付加年金は、老齢基礎年金がその全額につき支給を停止されているときは、その間、支給停止されることになっているが、一部のみ支給停止されている場合は、支給される。
よって、「全部又は一部につき支給が停止されているとき」とした問題文は誤りである。

(E)正解
法56条の6
死亡一時金の支給を受ける者が、同一人の死亡により寡婦年金を受けることができるときは、その者の選択により、死亡一時金と寡婦年金とのうち、その一を支給し、他は支給しないこととされている。
よって、問題文は正解である。

  

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