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■社会保険労務士試験科目別攻略法(厚生年金保険法)




■厚生年金保険法とは?

厚生年金保険とは、公的年金制度の2階部分に該当する年金制度で、企業に勤める会社員などが被保険者になります。

保険料(事業主と被保険者が負担)は報酬に応じで負担する額が異なりますが、支給をうけることができる年金額も加入期間と支払った保険料により異なります。

よって、年金の計算方法が国民年金に比べ複雑になっています。(ここが厚生年金保険を不得意とする人が原因でないかと思います。)

年金の給付を受けることができる保険事故については国民年金と同様で、老齢・障害・死亡となっています。

■全体像の把握するポイント

全体像を把握するためには、まず健康保険法と国民年金法を理解しておく必要があります。この3科目については共通事項や関連事項が多いので、復習の際はまとめて一気に復習すれば理解が深まると思います。

もっとも、国民年金法の学習前にさっと厚生年金保険法を通読したほうが理解しやすいと思いますので、相互にさっと理解してから国民年金法の詳細を学習、それから厚生年金保険法を学習していくことになると思います。

※復習する場合は、関連する法律ごとに区切って行う方が効率的です。
おおまかに分類すると次のようになります。
1.労働基準法+労働安全衛生法
2.労働者災害補償保険法+雇用保険法+労働保険徴収法
3.健康保険法+国民年金法+厚生年金保険法

■年金給付が複雑なのは経過措置があるため

老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金ともに原則の計算方法はそんなに複雑でなく計算式を理解し覚えてしまうと楽になると思います。

しかし、年金制度は改正が重ねられているので、その度に経過措置があり、その部分が複雑になっているのです。

そして経過措置は、2回の大改正のあった年である昭和36年(国民年金法施行)と昭和61年(年金制度大改正)を基点として行なわれていますので、この2つの改正年を頭にいれてテキストを読み込み、理解度は過去問や問題集でたしかめながら学習をすすめていきます。

■在職老齢年金

老齢厚生年金の支給を受けることができる人でも、働いて給与をもらっている人については一定の割合で年金が減額される制度が在職老齢年金制度です。

計算式が複雑で、雇用保険法の高年齢雇用継続給付を受けることができる場合は更に減額されますので、頭で理解したつもりになるのではなく、実際に計算してみてその過程を理解します。

また、計算問題が出題される可能性もありますので、そのための練習としても有効です。

■厚生年金基金について

厚生年金基金については厚生年金保険法に定められているが、実際は公的年金制度の3階部分(企業年金)に該当します。

厚生年金基金は厚生年金保険料の一部(免除保険料)を独自に運用して、老齢厚生年金に上乗せして年金を支給します。(障害や死亡に関する給付はなし)

保険者は、健康保険法の健康保険組合と同じように、民営(性格は公法人)です。

過去問でも出題されている箇所なので、ここもしっかり社会保険労務士受験用テキストで押さえておく必要のある箇所です。

  

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