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トップページ過去問研究室(厚生年金保険法) 平成15年厚年-第9問(各種の届出)
■社会保険労務士試験過去問研究室




■平成15年厚年-第9問(各種の届出)

各種の届出に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(A)被保険者が2以上の事業所に使用され、各事業所の管轄の社会保険事務所が異なる場合は、その者に関する保険の権限を行うべき社会保険事務所長の選択届を10日以内に提出するものとする。

(B)かつて被保険者であったことがある者が被保険者の資格を取得したときは、直ちに、年金手帳を事業主に提出しなければならない。

(C)事業主は、被保険者(船員被保険者等を除く。)の資格を取得した者があるとき、厚生年金保険被保険者資格取得届を10日以内に社会保険事務所長等に提出するものとする。

(D)事業主は、毎年7月1日現に使用する被保険者(船員被保険者等を除く。)について、厚生年金保険被保険者報酬月額算定基礎届を同月10日までに社会保険事務所長等に提出するものとする。

(E)事業主(船舶所有者を除く。)は、法の規定に基づいて事業主がしなければならない事項につき、代理人をして処理させようとするときは、あらかじめ、文書でその旨を社会保険事務所長等に届け出なければならない。



■解説

(A)正解
令2条2項、則1条
被保険者が同時に2以上の事業所に使用され、それぞれの事業所を管轄する社会保険事務所長等が異なるときは、2以上の事業所に使用されるに至った日から10日以内に、所定の事項を記載した届書を提出することによって、その者に関する保険の権限を行うべき社会保険事務所長等を選択する必要がある。

(B)正解
則3条1項
かつて被保険者であったことがある者が、当然被保険者の資格を取得したときは、直ちに、年金手帳を事業主に提出しなければならないことになっている。
なお、初めて当然被保険者の資格を取得した者が、年金手帳を所持しているときも同様である。

(C)誤り
則15条1項
被保険者(船員被保険者等は除く。)の資格の取得の届出は、当該事実があった日から5日以内に、厚生年金保険被保険者資格取得届又は当該届書に記載すべき事項を記録した磁気ディスクを社会保険事務所長等に提出することによって行うものとされている。
よって、「10日以内」とした問題文は誤りである。
なお、船員被保険者の資格の取得の届出は、当該事実があった日から10日以内に行うことになっている。

(D)正解
則18条1項
毎年7月1日現に使用する被保険者の報酬月額に関する届出は、同月10日までに、厚生年金保険被保険者報酬月額算定基礎届又は当該届書に記載すべき事項を記録した磁気ディスクを社会保険事務所長等に提出することによって行うこととされている。

(E)正解
則29条1項
事業主(船舶所有者を除く。)は、法の規定に基いて事業主がしなければならない事項につき、代理人をして処理させようとするときは、あらかじめ、文書でその旨を社会保険事務所長等に届け出なければならないとされている。
また、代理人を解任したときも、同様である。

  

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