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トップページ > 過去問研究室(労働基準法)> 平成22年労基-第1問(労働基準法の監督機関及び雑則) | |||||
■社会保険労務士試験過去問研究室 | |||||
労働基準法の監督機関及び雑則に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (A)労働基準監督官は、労働基準法違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察官の職務を行う。 (B)労働基準監督官は、労働基準法を施行するため必要があると認めるときは、使用者又は労働者に対し、必要な事項を報告させ、又は出頭を命ずることができる。 (C)使用者は、各事業場ごとに労働者名簿を、各労働者(2か月以内の期間を定めて使用される者を除く。)について調製し、労働者の氏名、生年月日、履歴等の事項を記入しなければならない。 (D)使用者は、各事業場ごとに賃金台帳を調製し、賃金計算の基礎となる事項及び賃金の額等の事項を賃金支払の都度遅滞なく記入しなければならない。 (E)使用者は、労働者名簿、賃金台帳及び雇入、解雇、災害補償、賃金その他労働関係に関する重要な書類を3年間保存しなければならない。
(A)正解 法102条 労働基準監督官は、労働基準法違反の罪について、刑事訴訟法 に規定する司法警察官の職務を行う。 よって、問題文は正解となる。 なお、労働基準監督官は、事業場、寄宿舎その他の附属建設物に臨検し、帳簿及び書類の提出を求め、又は使用者若しくは労働者に対して尋問を行うことができることとされている。(法101条) (B)正解 法104条の2第2項 労働基準監督官は、労働基準法を施行するため必要があると認めるときは、使用者又は労働者に対し、必要な事項を報告させ、又は出頭を命ずることができる。 よって、問題文は正解となる。 なお、この規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は出頭しなかった者は、30万円以下の罰金に処せられることになっている。(法120条5号) (C)誤り 法107条1項 使用者は、各事業場ごとに労働者名簿を、各労働者(日日雇い入れられる者を除く。)について調製し、労働者の氏名、生年月日、履歴その他厚生労働省令で定める事項を記入しなければならない。 よって、労働者名簿の調製を課せられていないのは「日日雇い入れられる者」であり、「2か月以内の期間を定めて使用される者を除く」とした問題文は誤りとなる。 (D)正解 法108条 使用者は、各事業場ごとに賃金台帳を調製し、賃金計算の基礎となる事項及び賃金の額その他厚生労働省令で定める事項を賃金支払の都度遅滞なく記入しなければならない。 よって、問題文は正解となる。 なお、「日日雇い入れられる者」についても賃金台帳の調製は除外されていないので注意すること。 (E)正解 法109条 使用者は、労働者名簿、賃金台帳及び雇入、解雇、災害補償、賃金その他労働関係に関する重要な書類を3年間保存しなければならない。 よって、問題文は正解となる。 |
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